ここではロスカットについて意味や計算方法など基本概要をお伝えしています。
- 投資で損失が出たら、どうしたらいいの?
- 損失を最小限に抑えるにはどうすればいいの?
こんな不安や悩みをお持ちの方は、ロスカットを理解することでその疑問が解消されますので、ぜひご参考ください。
詳しく解説しています
ロスカットの意味
ロスカットとは、投資や取引で損失が一定の水準に達した際、それ以上の損失を防ぐために強制的に売り崩す方法のことを言います。
投資では値動きにより損失が発生することがあるため、ロスカットで損失を一定の範囲に抑える必要があります。一定の損失を許容する「ロスカットライン」を設定しておき、その水準を超えた時点で売り払うのです。
ロスカットには、損失を最小限に食い止める効果があります。さらに、損失が大きくなりすぎて冷静な判断ができなくなることを防ぎ、リスクを適切に管理できるようになります。
つまり、ロスカットは投資における「損切り」の考え方を体現したルールなのです。損失を一定範囲に抑えることで、投資家は次の取引に備えることができます。
ロスカットの具体的な方法は、ストップ損切り注文を出す方法などがあります。注文時にロスカット基準となる価格を設定しておき、実際にその価格に達した時点で強制的に売り払われるというものです。
このように、ロスカットはリスクを最小限に抑え、投資に冷静な姿勢で取り組むことを可能にする重要な戦略です。
ロスカットの計算方法
ロスカットの具体的な計算方法を説明します。適切なロスカット基準を設定するには、リスク許容度と売買する銘柄の値動き具合を勘案する必要があります。
まず最初に、トータルの投資金額に対してどれくらいの損失ならリスクとして許容できるかを決める必要があります。一般的には、投資金額の5~10%程度がリスク許容範囲とされています。
次に、売買する銘柄の値動きの振れ幅を把握します。これには過去の値動きのチャートを参考にすると良いでしょう。値動きの変動が大きい銘柄ほど、ロスカット基準は広く設定する必要があります。
最後に、リスク許容金額と銘柄の値動き具合を勘案し、ロスカットラインを実際の価格に置き換えて設定します。例えば、投資金額100万円で許容リスク10%の場合、10万円がロスカット基準額となります。そして、購入した銘柄の値動きから、10万円の損失が出る価格水準をロスカットラインとするわけです。
このように、適切なロスカット基準は投資家自身のリスク許容度と銘柄の特性を総合的に見て設定する必要があります。固定の数値ではなく、状況に応じて柔軟に調整することが重要なのです。
簡単に言えば、投資金額に対する許容できる損失額の割合と、売買する銘柄の値動きの振れ幅を踏まえてロスカットラインを決めるということですね。適切な水準を設定することで、無用なリスクを回避できます。
ロスカットのタイミングを決める4つのポイント
適切なタイミングでロスカットを行うことが重要です。ロスカットのタイミングを逃してしまうと、損失が増え続けてしまう可能性があります。ロスカットのタイミングを決める4つのポイントを説明します。
許容できる損失額を事前に決めておく
まずは自分が許容できる損失額をあらかじめ決めておきましょう。投資額の何%までなら許容できるかを具体的な金額で設定するのがよいでしょう。
この許容損失額が、ロスカットのタイミングを決める重要な基準となります。損失がこの金額に達した時点でロスカットするよう心がけましょう。
損失がその水準に達した時点でロスカットする
損失が許容損失額の水準に達した時点で、迷うことなくロスカットを実行しましょう。期待を持ち続けて損失が増える前に、冷静に売り払うことが大切です。
許容損失額の設定次第ですが、一般的には投資額の5~10%程度が適切な水準と言われています。状況に応じて柔軟に調整する必要がありますが、この水準に達した時点が売り払うタイミングということになります。
過度の期待を持たず、冷静に判断する
損失が出始めると、「値を戻すかもしれない」と期待して売り払うのを渋る人がいます。しかし、過度の期待は禁物です。
冷静に現状を受け入れ、ロスカットのタイミングを逃さないよう、感情的にならず合理的に判断することが重要です。期待から目が覚めず、損失が増え続けてしまう事例が多々あります。
損失を認めることができる心構えを持つ
投資では必ず損失が伴います。それを受け入れられる心構えがなければ、ロスカットのタイミングを逃してしまいがちです。
「損失は当然のこと」と割り切り、損失を認められる心構えを持つことが大切です。負けを認められる強さがあれば、ロスカットを適切に行うことができるはずです。
損失を認めるのは難しいかもしれませんが、それができるようになれば、投資家として大きく成長できるはずです。
ロスカットの5つのメリット
ロスカットには大きなメリットがあります。適切にロスカットを行うことで、投資における様々なリスクを回避できるのです。ロスカットの5つの大きなメリットを説明します。
大損失から資金を守れる
ロスカットの最大のメリットは、大損失から投資資金を守れることです。損失が一定の水準に達した時点で強制的に売り払うため、損失がそれ以上拡大するのを防げます。
このように損失を限定的に抑えられるため、資金をある程度温存できます。大損失に見舞われずに済むので、資金を完全に失うリスクを回避できるのです。
投資に対する不安を軽減できる
損失が増え続けることへの不安から、投資に対して臆病になりがちです。しかしロスカットがあれば、損失を一定範囲に抑えられるので、その不安を和らげることができます。
「このくらいの損失なら大丈夫」と開き直れるため、次の投資に対する心理的なハードルが下がります。不安を軽減できるというメリットがあるのです。
次のチャンスを待てる
ロスカットをしっかり行えば、次の機会を待つことができます。すでに大損失を喫しているような場合、追加の損失を重ねるリスクがあります。
しかし、ロスカットで損失を一定に抑えられれば、資金の残りを持って次のチャンスを待つことが可能になります。せっかくの好機を逃すこともなくなるでしょう。
感情的になりすぎずに判断できる
損失が出ると、取り返そうと感情的になりがちです。しかしロスカットのルールを設けていれば、強制的に売り払われるので、感情に流されすぎる心配はありません。
冷静な判断を下せるため、無理な取引に走るようなリスクを回避できます。感情が高ぶらないよう制御できるのが、ロスカットのメリットなのです。
メンタルを守れる
大損失に見舞われるとメンタルが参ってしまいます。しかし、ロスカットで損失を限定的に抑えられれば、大きな打撃を受けずにすみます。
メンタルが保たれるので、次の投資に集中できます。ロスカットは、投資に対する自信を維持し、前を向いて行動できるようサポートしてくれるのです。
このように、ロスカットには多くのメリットがあり、リスクマネジメントに欠かせない重要な戦略と言えるでしょう。
「FXのロスカットとは?意味や計算方法・メリットをわかりやすく解説」のまとめ
「ロスカット」の意味と重要性について解説してきました。ロスカットとは、投資で一定の損失に達した際に強制的に売り払い、損失を最小限に抑える方法のことです。
実際に投資を行う上で、ロスカットルールを設けることが非常に重要です。「損失は避けられない」ということを受け入れ、冷静にロスカットを実践できれば、リスクを最小限に抑えた投資が可能になります。
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